北沢書店

北沢書店(きたざわしょてん)
[外国書] 洋書

重厚な店構えの洋書専門店

 シャンデリアの優しい光に照らし出された、歴史ある洋館の書斎のような書棚が、店の奥の一角に備え付けられている。ビル1階のブックハウス神保町から上がる螺旋階段にも優雅さが漂う。1902年に神田神保町で創業した北沢書店は1955年に洋書専門店となった。以後50年以上にわたり、人文科学系分野の洋古書の販売を行ってきた。

 最近は英国美術を、理論的、思想的な観点などさまざまな角度から論じている古書を集めているという。具体的にはチューリップ、バラ、ゆりなどの植物のモチーフをあしらった壁紙やカーテン、生地などで一世を風靡し、

100年の年月を経ても、今なお日本をはじめ世界中で根強い人気を保ち続けているウィリアム・モリスに関するもの。
 また19世紀イギリスの評論家・美術評論家であり、『近代画家論』『建築の七燈』『ヴェニスの石』などを執筆したことでも知られる、ジョン・ラスキン。そして18世紀末~19世紀のロマン主義の画家でイギリスを代表する国民的画家であるとともに、西洋絵画史における最初の本格的な風景画家の一人である、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーに関するものなどだ。

 絵画なども飾られ、落ち着いた空気が流れる店内でそのような古洋書を眺めていると、ここが日本であることを忘れてしまうようだ。

そんな時、ふと最初に紹介した重厚な書棚を見ると、その横に「北沢書店」というすばらしい書が掲げられていた。初代である現店主の祖父が、中国の書家から贈られたものだという。洋の東西を問わず、歴史を大切にする精神が感じられる。

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