江戸と歴史を感じる散歩道

神保町散歩道

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江戸と歴史を感じる散歩道 散歩する

散歩道 1 皇居東御苑・三の丸尚蔵館

現在は都民の憩いの場となっている皇居。江戸時代、政治の中心だったここから、歴史散歩を始めよう。東京メトロ竹橋駅から近い皇居東御苑には皇室に受け継がれてきた美術・工芸品を収蔵する三の丸尚蔵館があり、定期的に開催される企画展で紹介されている。皇居東御苑を平川門から出て、神保町に行くには「一ツ橋」という橋を渡る。この橋の名前は、もともと丸太が一本横たわっていただけの橋だったことが由縁。後年、徳川吉宗によって置かれた御三卿(ごさんきょう)のうちの一つは、この橋のたもとに屋敷を構えたことから「一橋家」となる。屋敷跡には現在、大手商社・丸紅の本社がある。

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散歩道 2 秦川堂書店

江戸の変遷を、古地図でたどってみるのはいかがだろうか。皇居を背に、一ツ橋をわたってそのまま白山通りを進むと神保町交差点につく。そこからほど近い岩波ブックセンタービルの2階、秦川堂書店は、江戸から明治にかけての古地図において他の追随を許さない。創業100年をこえるが、2008(平成20)年初め、内装を一新した。店内は広々として、壁にカラフルな古地図や明治期の絵はがきや古写真がかけられている様はギャラリーのようだ。ビジュアルから歴史を学ぶのもおもしろい。

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散歩道 3 南海堂書店

歴史の専門書をおさえるならば、南海堂書店に行かねばなるまい。秦川堂書店を出て靖国通りを九段下方面へしばらく歩いた左手だ。日本史のみならず、西洋史、東洋史と世界中の歴史に関する書籍が一度にそろう店。世界史に関する品揃えは図書館にも負けない。棚は細かく、地域ごと、時代ごと、あるいは農村史、移民関係史など分野ごとに分類されている。興味のある書棚を見つけると、読み応えのある本を、長い時間かけて品定めすることになるだろう。

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散歩道 4 文華堂書店

南海堂書店に来たら、こちらにも立ち寄ろう。南海堂書店の裏に、戦争に関する本や資料が充実している文華堂書店がある。決して広くはない店舗だが、そこにはびっしりと日清戦争以降の日本を中心に、武将の伝記、外交史、連隊史のほか、洋書、雑誌のバックナンバーなどが、ジャンルごとに配列されている。ファシズムやナチスに関する書も多い。戦争関係の専門書店は全国的にも珍しく、客足が絶えない。一定の周期で在庫確認に訪れる熱心な常連客も少なくないという。

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散歩道 5 誠心堂書店

神保町交差点にもどって白山通りを水道橋駅方面へ200メートルほど。誠心堂書店の建物は小さいながらも味わいがある。外壁には、旧帝国ホテルと同じ黄色の施釉スクラッチタイルが使われ、2003(平成15)年には千代田区の「景観まちづくり重要物件」に指定された。この店の中心は和本。大学で和本についての講義をしたり、和本の歴史や本作りの作法、保存の仕方などをまとめた『和本入門』『続・和本入門』を出版するなど、古書店主であると同時に“研究者”の一面をもつ橋口侯之介さんの目で選んだ良質な本が並ぶ。

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散歩道 6 沙羅書房

歴史学は、過去の人びとの営みから、現代や未来につながる真理を追究する学問である。そのためには、人びとの営みを記録したものを資料(史料)として活用しなくてはならない。ここ神保町では、当時の人が実際に書いた、あるいはその時代に編纂された生の史料にふれることが比較的、容易だ。こうした史料が充実している書店のひとつが、沙羅書房。古書店がひしめく靖国通りから一本路地を入ったところ。2階にあがると和本や絵図、地誌、道中記などの史料が充実。アイヌなどの北方関係の史料は「本州一」揃っているそうだ。

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散歩道 7 歴史時代書房 時代屋

現在は閉店しております。

専門的な本ばかりを紹介したが、それだけではないのがこの街の奥深いところ。昨今、歴史ブームで、とくに『三國志』の登場人物や日本の戦国時代の武将に憧憬の念をもつ女性たちを「歴女」というそうだが、駿河台下の交差点から小川町方面へ4、5分歩いたところにある時代屋は、そんな歴史好きにはたまらないショップだろう。歴史ブームの火付け役のひとつ、時代劇漫画が豊富で、その原作はもちろん、映画のDVDも揃える。さらに戦国武将をかたどったフィギュイアやTシャツまである。散歩の最後に、店内にある「茶屋」で甘味を楽しむのもお勧め。

お疲れ様でした