映画資料に触れる散歩道

神保町散歩道

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映画資料に触れる散歩道 散歩する

散歩道 1 石田書房

今回は名付けて、「古書街・神保町の豊かな映画資料に触れる」散歩道。老舗から新顔まで、こだわりの品揃えを誇る7店を巡る。スタートは2006(平成18)年オープンの石田書房から。千代田区立お茶の水小学校(旧錦華小学校)近くにある。赤と白の看板が目印の店に入るとすぐに照明機材が置かれているのに気がつく。店主の石田由美子さんは学生の頃から映画製作プロダクションで仕事をしていた根っからの「映画人」。建築家であると同時に、詩作や映画評論など様々な分野で活躍する渡辺武信さんとの出会いが映画にはまったきっかけだそうだ。棚には様々な評論家の映画評論など、映画に関する資料が並ぶ。写真集などアート関係の本にも力を入れている。
現在は店舗を移転しております。

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散歩道 2 映吉書店

石田書房の前の錦華通りを靖国通り方向に向かい、お茶の水小学校を通り過ぎて1本目の路地を左に折れる。映吉書店は、老舗古書店「長島書店」駿河台下店の隣に、2007(平成19)年4月にオープンした。扱っているもののメインは、店主の鈴木さんが中学生の頃から趣味で集め始め30年になるという映画のパンフレット。それを中心に、映画のポスター、レコード、映画や音楽関係の書籍、雑誌がジャンルごとにすっきりと並べられている。「昔は娯楽のメインは映画だった。映画文化を大切にしていきたい」という映画への熱い思いを持つ鈴木さんと、映画談義に花を咲かせるのも楽しみの一つだ。

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散歩道 3 喇嘛舎(らましゃ)

次は映吉書店の斜向かい、喇嘛舎へ。店名はチベット仏教のラマ教からとったそうだが、チベット専門店でも、仏教専門店でもない。映画、詩歌集、文学、全共闘、美術、イラスト、写真、演劇、舞踏など、「60年代、70年代の文化全般」を扱っている。寺山修司の直筆原稿コレクションなどで有名だが、店主の長田俊一さんはつげ義春や石井隆などの書籍の編集、出版もしてきたという。映画にも造詣は深く、自ら映画制作も手がけているそうだ。

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散歩道 4 虔十書林(けんじゅうしょりん)

喇嘛舎を出て明大通りの方面に向かうと、かわいいねこのイラストが描かれた黄色い看板が目印の虔十書林がある。イラストは漫画家、やまだ紫さんの作品だ。店内には、画集、豆本、詩集、幻想文学、児童書など様々ジャンルの本が並ぶが、映画パンフレットをはじめとする映画関連のものも充実の品揃えを誇っている。ガラスケースの中には、名作映画などに混じり、SF映画やホラー映画のパンフレットなど、珍品も多い。店頭に並ぶ映画ポスターも要チェックだ。

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散歩道 5 矢口書店

次は靖国通りに出て、九段下方面に向かおう。神保町交差点を渡り、神田古書センターを過ぎたところにある矢口書店。1918(大正7)年創業の老舗古書店は、風格のある木造モルタルづくりの建物としても有名だ。創業当時は哲学書や経済書を扱っていたが、1975(昭和50)年、先代がもともと好きだった映画、演劇、戯曲、シナリオへシフトチェンジを行った。今や、映画や演劇関係の古書店として確固たる地位を築いており、映画関係者や俳優の姿も時折り見える。演劇論や映画評論などの専門書の他に、映画雑誌のバックナンバーも豊富に揃っている。

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散歩道 6 ヴィンテージ

矢口書店を出て左。雑誌を中心に扱うヴィンテージがある。店内には、スポーツ、音楽、ファッションなど様々なジャンルの雑誌が並ぶ。映画コーナーは1階の一番奥だ。パンフレットやポスターは当然のこと、映画の公開前にマスコミ向けに発行されるプレスシートなども充実している。パンフレットやプレスシートに関しては、パソコンでデータ管理されており、お目当てのものが見当たらない場合はスタッフに尋ねれば、親切に探してくれる。

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散歩道 7 @ワンダー

最後はサブカルチャーの古書店として人気の@ワンダー。SF、ミステリー、怪奇幻想文学、絶版文庫などの書籍の品揃えとともに、映画パンフレットや映画ポスターが並ぶ様は圧巻だ。パンフレットは「青春映画」「イタリア映画」「ヤクザ映画」などで区分されており、探しやすい。大量の在庫を誇るポスターは俳優別、ジャンル別に分けられている。外に備え付けられた棚には、掘り出し物を探す多くの人たちで、平日も賑わっている。映画の世界からスタートして、様々なジャンルへ興味が広がりそうな、まさに「ワンダーランド」だ。

お疲れ様でした