柳与志夫さんの神保町

私の神保町

千代田区区民生活部副参事兼教育委員会事務局副参事
柳与志夫さん
自己紹介
図書館という、本とは一心同体のところでずっと仕事をしてきました。 子供のころ病弱で、外で遊ぶということがほとんどなく、家で本を読んでいたことが、その背景にあるかもしれません。

 本を買ったときの楽しみは、家に帰ってじっくり読む前に、パラパラと中身を見て、やはり買ってよかった・買い得だった、たまにはちょっと失敗だったとか、戦果を確認する時間ではないだろうか。そのためには、本屋さんの近くに、周りに気を使わないで、できればおいしいコーヒーやビールを飲みながら、ゆっくりできる場所が不可欠だ。神保町にはそういう場所がいっぱいある。三省堂地下の放心亭は、私にとってそのひとつだ。

 以前はローターオクセン(赤牛)という名だったように、ドイツ料理とビールの店である。昔ほど種類はないような気がするが、各種ドイツビールを手に本をめくるのは、やはり他では得難い、特別な時間の流れを感じる。小腹がすけば、サンドウィッチなどもちょうどいい。昼食時を避けて、1,2時間本屋でぶらつき、3時頃、ちょっと疲れたところで、この店でのんびりページをめくる、これがベストだが、普通のビジネスマンにはそう度々できることではない。しかし、たまには休暇をとってそうした時間を持つぐらいのゆとりを、日本のビジネス社会がもってほしいと思う。

 神保町にはこういう店があちこちあるのがうれしい。