ミロンガ・ヌオーバ

ミロンガ・ヌォーバ(みろんが・ぬおーば)

古き良きタンゴ喫茶の「粋」

 数ある地下鉄・神保町駅の出口のなかでも、「A7」は、レトロカフェ愛好者にとって、もっとも特別な出口といえるだろう。それは『さぼうる』や『ラドリオ』、そしてここ『ミロンガ・ヌォーバ』につながる、「至福の小路」への扉だからに他ならない。

 懐かしいシネマを見ているような、風情あふれる仄暗い空間で、華やかながらどこか哀愁が漂うアルゼンチンタンゴの調べに身を委ねる、とても贅沢なひととき……。ときには、タンゴのライブ・コンサートも行われているようだ。アコーディオンが持つ独特の柔らかい音色はもちろんのこと、針が盤面に落ちるときの「プツッ」という微かな音、アナログレコードが持つ「パチパチ」という独特の軽いノイズなど、この店にいると、ほんのささいなことが何故かとても「特別なこと」に思えてくるから不思議だ。

 以前は『ミロンガ』というシンプルな店名だったが、ビールをメニューに加えたときに現在の呼称になった。あるときは香り豊かな炭火焙煎のコーヒーをゆっくり味わい、あるときは名物の「ピザ・ミロンガ」や日替わりのケーキに舌鼓を打ち、またあるときはベルギーやドイツ、フランス、ギリシャなど、世界中から集められたビールを痛飲する。

時間帯によって多彩な使い方ができるのもこの店の特徴。そう、明けても暮れても『ミロンガ・ヌォーバ』は我々を惹きつけて離さないのだ。

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