きっさこ

きっさこ(きっさこ)

時の流れがしみこんだ木造家屋で
ジャズとコーヒーを

 白山通りから一本入った路地裏にある「きっさこ」は、木造の古びた2階建て。昭和30年代に建てられたというこの建物は、一見すると普通の住宅だが、最初は「モーツァルト」という喫茶店から始まり、次に「李白」と名前を変えて営業、ともに神保町のオールドファンには懐かしい、名喫茶店だった。これらのあとをうけて2003年に開いたのが「きっさこ」。これは漢字で書くと「喫茶去」。禅の言葉で、「よくいらっしゃいました。お茶でも召し上がれ」といった意味だ。

 店の外にもかすかに漏れてくる、ジャズの響きー「きっさこ」ではボーカルを中心とした良質のジャズを、音質の良いスピーカで聴くことができる。現在の店主、石毛弘幸さんは「きっさこ」になってから3人目の店主。10代の頃から持っていた、「いつかジャズを聴かせる喫茶店を開きたい」という夢を叶えた。

 イタリアン、マイルド、ソフトの3種類のブレンドコーヒーとストレートコーヒーは、注文を受けてから豆を轢き、石毛さんが一杯一杯、儀式を執り行うように丁寧に淹れてくれる。自家製のケーキ類、特にチーズケーキが絶品だ。

お奨めの秋田の地ビールを味わうこともできる。2階には隠れ家の趣のある畳敷きのスペースがあり、相談次第で様々な使い方もでき、聴きたいレコードのリクエストにも応えてくれる。
「ジャズとおいしいコーヒーで、すこしでもお客さんに寛ぎのひとときを過ごしていただけたら」と、石毛さん。耳と舌、そして心までも楽しませてくれる心地よい時間と空間が、この店には広がっている。

その他リンク

喫茶店トップへ戻る